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白鳥軍団、激動の90分を制す

  • Writer: Tampines Admin
    Tampines Admin
  • 22 hours ago
  • 5 min read

国際Aマッチウィーク明け(この中断期間中には8名のスタッグス選手が各国代表として出場)、タンピネス・ローバーズFCは、無敗シーズンを「再開」し、シンガポール・プレミアリーグ(SPL)の優勝争いの有力候補としての地位をさらに固めようとしていた。

 

 

新たな指揮官のもとで迎えたこの試合。就任したばかりの喜熨斗勝史ヘッドコーチにとって初采配となり、スタッグスはシーズン終盤に向けて彼のフィロソフィーを浸透させようとしていた。

「積極的で攻撃的なサッカーをしたい」と、就任発表時のインタビューでこの日本人指揮官は語っていた。「ハードワークを体現し、そのハードワークを見せ、ネバーギブアップの精神でトランジションを大切にしたい。」

 

圧倒的な2ゴール

 

序盤からそのフィロソフィーは体現された。小林祐希を中心に落ち着いたボール保持と丁寧なパスワークを見せ、それがアウェイチームの先制点への鍵となった。

 

 

祐希が右ウイングの風間宏矢へ展開し、攻撃は一度フィニッシュしたように見えたが、チームとしての粘り強さが光った。吉本武がこぼれ球を回収し、スピードで相手をかわしてカットバック。受けたトレント・ブハジャールが見事にハッサン・サニーの脇を抜き、SPL今季4ゴール目をゲット。サポーターたちを歓喜させた。

「ザ・スタンド」がその興奮に追いつく間もなく、スタッグスはさらに畳み掛ける。

 

 

山下柊哉が中央への鋭いパスでトレント・ブハジャールを抜け出させ、ウイングの宏矢と見事なワンツーを交わすと、東川続へピンポイントのラストパス。東川はこれを確実に仕留め、リーグ戦14ゴール目をマーク。SPL得点王レースの首位に立った。

 

嵐のあとの静寂

 

2点をリードしたスタッグスはゲームを落ち着かせ、ポゼッションを維持しながらスペースにいる味方を見つけ続け、白鳥軍団(アルビレックス)を苦しめた。

タンピネスの圧倒的な展開の中でも、ホームチームは前半にいくつかのチャンスを作った。アルビレックスの輝きを放つヤン・ヒョンジュがサイドを切り裂くロングパスを通して右ウイングへ展開。クロスから小澤望がフリーで合わせたが、シュートはミスキックとなり難なく処理された。

25分には3点目のチャンス。東川が相手DFに粘り勝ちして前進し、クロスを送ったが、ズルカルナエン・スズリマンが前に出てイルファン・ナジーブへの折り返しをカットした。

 

風向きの変化

 

しかし、サッカーとは常に一瞬で変わるものだ。36分、石橋克之が禁断のエリア内で鷲見星河に倒されたと判定され、主審はためらいなくスポットを指さした。それまでアルビレックスの攻撃を牽引してきたヒョンジュがPKを蹴り、シャズワン・ブハリの逆をついて強烈に決めた。

これにより、アルビレックスは後半に全てをかけた状態でハーフタイムを迎えることとなった。

 

後半

 

 

後半は、この一戦の重要性を体現するような激しい展開で幕を開けた。白鳥軍団は前半終了間際の好調を維持し、自陣から積極的にボールを運び、高い位置からのプレスでタンピネスに圧力をかけ続けた。これがホームチームにとって決定的な流れをもたらすことになる。

 

白鳥の猛攻

 

またもヒョンジュが違いを生み出した。高い位置でボールを奪うと、中埜信吾へ繋ぎ、今季11ゴール目となる同点弾を叩き込んだ。得点王レースで東川に次ぐ2位につけた。

韓国人FWは70分にも遠目からシュートを放ったが、シャズワンに難なく処理された。それでもこれはアルビレックスの10本目のシュート、5本目の枠内シュートとなり、前半の大部分とは対照的な内容を示していた。

 

 

勝ち越しを狙ったタンピネスは数分の間に2枚替えを敢行。トレントと小林祐希に代えてタウフィク・スパルノとジョエル・チューを投入した。タウフィクにとっては、1月31日以来の怪我からの復帰戦となった。

この交代策はすぐに効果をもたらしかけた。宏矢が東川へ絶妙なボールを送り込み、東川はそれをゴール前18ヤードのエリアにいるジョエルへフリックしようとしたが、ジョエルはシュートを打ち切れず。アウェイチームはこの好機を逃したことを、その後悔やむことになる。

石橋のミドルシュートがリバウンドし、ラインが十分にクリアできないところを、86分にアブドゥル・ラサクがヘディングでネットに突き刺し、アルビレックスが逆転に成功した。

アディショナルタイム4分には再びメンバーチェンジ。イルファン・ナジーブと風間宏矢に代えてターラ・ンダオとラウール・スハイミを投入した。終盤にもいくつかのチャンスが生まれ、タウフィクが巧みに吉本武を使い、吉本は「ラ・クロケッタ」でキム・テウクをかわしたものの、シュートは同郷のチョ・ウンスに阻まれた。

 

次戦に向けて

 

 

試合終了の笛が鳴り、タンピネスにとってSPL今シーズン初黒星が記録された。忘れたい結果ではあるが、前半に見せた圧倒的な内容を胸に、チームは次の試合へ向かうはずだ。シンガポール・プレミアリーグの戦いは4月11日、東部のライバル・ゲイラン・インターナショナル戦へと続く。スタッグスは今回の敗戦を糧に、必ずや反撃を見せてくれるだろう。

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