土壇場のゴールがスタッグスのアジアへの夢をつなぐ
- Tampines Admin

- May 11
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シーズン最後から2番目の試合、タンピネスローバーズFCがビシャン・スタジアムでホウガン・ユナイテッドと対戦し、2位の座とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2プレーオフ出場権をかけた戦いが幕を開けた。かつて韓国の強豪ポハン・スティーラーズやタイの雄BGパトゥム・ユナイテッドとの記憶に残る勝利が生まれたこの舞台で、タンピネスが再び同じ魔法を呼び起こすことは、ある意味必然のように思えた。
高い緊張感が漂う一戦にもかかわらず、その場には不思議な穏やかさが漂っていた。この日は母の日でもあり、ザ・スタンドとともに祝いながら、スタッグスは目の前の課題に集中し続けた。
使命は明確だった――最後まで戦い抜くこと。暫定ヘッドコーチのウィリアム・パンもキックオフ前にその思いを言葉にした。「今日の最優先事項は結果を出すことです。良いパフォーマンスはあくまでボーナスです」と語り、何が懸かっているかを十分に理解していた。
スターティングラインナップ

タンピネスローバーズFCはライオン・シティ・セーラーズとの0-0ドローから3名を変更。トレント・ブハジャールがジコス・チュアに代わって復帰し、小林祐希とラウル・スハイミがジョエル・チューとイルファン・ナジーブに優先して起用された。
風間宏矢がフォルスナインに配置され、組み替えられた攻撃陣が肝心な場面で結果を出せるかが注目された。
互角の戦い

立ち上がりは両チームが慎重に様子を見ながら主導権争いを展開した。ボール保持は均等に分け合われたが、緊張感漂う慎重な入りの中では、どちらも明確な決定機を作り出せなかった。
18分、ピンポイントのロングボールがトレント・ブハジャールへ届き、そのシルクのようなファーストタッチで吉本武への絶妙なパスに変えた。日本人DFが豪快なボレーを放つも、元スタッグスのリドゥアン・バルディンがゴールを死守した。
その直後、トレントがホウガンのセッタウット・ウォンサイをめまぐるしいソロランでかわし、得意の右足へ切り込んだ。好機とみて思い切った遠目からのシュートを放ったが、クロスバーの上へ外れた。

28分にはホウガンが反撃。セッタウットが2人のディフェンダーをかわしてロングシュートを試みたが、シャズワン・ブハリが落ち着いてキャッチした。
その1分後、グレン・クウェがペナルティエリア外で危険なフリーキックを獲得。技術的な質を持つ選手を揃えるチームに絶好の機会が訪れた。風間が蹴り出したが、シュートはわずかに枠を外れ、ホウガンはまたも胸をなでおろした。
前半最大の決定機は42分に訪れた。素早いカウンターからグレン・クウェが抜け出し、トレントへの見事なスルーパスを通した。GKと1対1になったマルタ人FWにとってまさに「この瞬間」だったが、オフサイドフラッグに阻まれた。
スタッグスが「惜しい場面」を支配しながら、じりじりとした前半が終わりを迎えた。チャンスの質はタンピネスが上回っていたが、突破口はなかなか開かなかった。引き分けでは物足りないだけに、全ての兆候が爆発的な後半を予告していた。
ドラマの幕開け

転機はハーフタイム直後に訪れた。セッタウットの不用意なパスをトレントが拾い、ホウガンの選手3人を抜き去ったところでリャアン・サニザルに倒された。ペナルティエリア外でのVARレビューの末、DOGSO(明らかな得点機会の阻止)と判定されホウガンは10人に。
深い守備ブロックを余儀なくされたホウガンは、粘り強く跳ね返し続けた。タンピネスローバーズFCは新たな創造性を求め、グレン・クウェに代えてタウフィック・スパルノを、鷲見星河に代えてジョエル・チューを投入した。
しかしドラマはまだ終わらなかった。
チーターズ(ホウガンの愛称)が嵐を乗り切るかと思われた矢先、ビクトル・ブラスコがシャー・シャヒランへのチャレンジで退場を命じられ、ホウガンはついに9人に。20分以上を残しての展開にタンピネスはチャンスの匂いを嗅ぎ取った。前半の慎重な試合が同じ試合とは思えないほどの激変だった。
オープンプレーでセンターバックのジェイコブ・マーラーがホウガンのペナルティエリア内深くへ侵入する場面もあった。巧みなタッチでプレッシャーをかわしながら絶妙なクロスをファーポストへ上げると、タウフィックが猛然と飛び込みワンタッチボレーを放ったが、枠には飛ばなかった。

そしてザ・スタンドの全員を沸き立てる瞬間が訪れた。76分、東川続が短い負傷離脱を経てベンチから姿を現した。
膠着状態を破る一撃
80分にわたる辛抱の末、ついに魔法の瞬間が左サイドのスムーズな崩しから生まれた。ジェイコブ・マーラーと風間宏矢が攻撃的サードでテレパシーのように息の合ったワンツーを繰り出し、ホウガンの守備を切り裂いた。風間がファーポストへ絶妙なクロスを送ると、東川が静かに待ち構えていた。

SPLの得点王争いを続ける東川なら自らゴールを狙うと思われた場面で、彼は驚くほど冷静で献身的な判断を見せた。ゴール前へ折り返すヘッドでより有利なポジションにいたシャー・シャヒランへ届けると、ボールはサイフラー・アクバルに当たってオウンゴールとなり、ついに均衡が破れた。タンピネスローバーズFCに幸運が微笑んだ形だったが、絶え間ないプレッシャーをかけ続けた結果として、これ以上ない値千金のゴールだった。
東川は試合後のインタビューで「チームのために少しでも力になれて嬉しいです」と、スポットライトをかわすようにシンプルに語った。
終盤はコンポーズとコントロールの時間となった。1点があれば十分と判断したスタッグスは、巧みなボール保持でゲームテンポを落とした。
95分には東川にもう一度チャンスが訪れた。足を引きずりながらも戦い続けるリーグ得点王が終盤にボックス内でスペースを見つけたが、シュートはリドゥアンに正面で止められコーナーへ。
それでも最終的には関係なかった。タンピネスローバーズFCは劇的な形ではなかったかもしれないが、粘り強さ、忍耐、そして揺るぎない信念でしっかりと仕事をやり遂げた。

タンピネスローバーズFCとザ・スタンドが激闘の勝利を祝う中、視線はすでに5月17日へと向いている。ライオン・シティ・セーラーズに勝利すれば準優勝が確定し、アジアへの夢が生き続ける。Our Tampines Hubの夜の灯りの下で、全てをかけた最終決戦の舞台が整いつつある。



