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ホウガンに快勝のスタッグス、首位追撃の手を緩めず

  • Writer: Tampines Admin
    Tampines Admin
  • Feb 28
  • 5 min read

BGタンピネス・ローバーズは、優勝候補にふさわしい盤石なパフォーマンスを披露。ホームで好調のホウガン・ユナイテッドを3-0で下し、首位ライオンシティ・セーラーズとの勝ち点差を「4」に縮めた。

 

 

今回の勝利で、スタッグス(タンピネスの愛称)は開幕からの無敗記録を「11」に伸ばし、今年行われたプレミアリーグ7試合で6勝目をマーク。また、先日アウェイ扱いで行われたゲイラン・インターナショナルとのダービー勝利を含め、ホームスタジアム「アワー・タンピネス・ハブ(OTH)」での連勝を「5」へと伸ばした。

 

しかし、この一戦には多くの「サイドストーリー」が存在していた。

 

 

両チームを率いるのは、シーズン開幕時には「逆のベンチ」に座っていた男たちだ。タンピネスの暫定監督ロバート・エザキオールはかつてホウガンのコーチ陣の一員であり、逆にホウガンのアクバル・ナワス監督はタンピネスで今シーズンをスタートさせていた。さらにホウガンの陣容には、サイフラ・アクバルや元タンピネスのリアン・サニザルといったお馴染みの顔ぶれも並び、ただでさえ因縁深い対決にさらなるスパイスを加えていた。昨年10月の対戦では、後半残り15分で3ゴールが生まれる激闘の末、アディショナルタイムにイルファン・ナジーブが決勝弾を叩き込み、ようやく決着がついたという経緯がある。

 

だが今回、スタッグスは「土壇場のドラマ」を必要としなかった。

 

最高の立ち上がり

GKには、代役を完璧に務めたケイシー・ロジャースに代わり、主将のシャズワン・ブハリが復帰。守備陣唯一の変更として、アミルル・ハイカルが左サイドバックで今季2度目の先発を飾った。また、小林祐希がグレン・クウェに代わって先発に名を連ね、強力なラインナップで挑んだ。

 

 

ホストチームであるタンピネスは、開始直後から爆発的な攻撃を見せる。開始わずか数秒、山下柊哉の鋭いロングボールが小林祐希に渡り、その落としを風間宏矢がボックス手前で狙ったが、シュートは枠の上へ。小林はその後も攻撃の起点となり続け、東川続のスルーパスを引き出すなど存在感を見せるが、東川は戻ってきたリアン・サニザルに倒されチャンスを阻まれる。

 

プレッシャーをかけ続けるタンピネス。アミルルのアーリークロスに、この日誕生日を迎えたトレント・ブハジャールが合わせるもセーブに遭い、8分には風間のフリーキックが惜しくも枠を逸れる。タンピネスの攻撃は鋭くアグレッシブで、ホウガン守備陣に次々と穴を開けていった。

 

前半最大のチャンスは13分。相手のミスを突いた東川が巧みなヒールパスをシャー・シャヒランに送り、そこからトレントへ。サポートに入った風間へのパスも選択肢にあったが、マルタ代表のトレントは遠目からシュートを選択。これは相手GKザルファン・ロハイザドの好セーブに阻まれた。

 

対するホウガンもセッタウット・ウォンサイが警告の一撃を放つが、タンピネス守備陣のプレッシャーもありシュートは枠を外れた。

 

44分には、ジェイコブ・マーラーの見事なディフェンスから流れるようなカウンターが発動。最後はシャーがゴール隅を狙うも惜しくも外れる。前半の猛攻にもかかわらず、均衡が破れるのは後半まで待たなければならないかに見えた。

 

しかし、ここで試合の転換点が訪れる。

 

 

前半終了間際、鷲見星河に対するセッタウットのチャレンジに対し、当初はイエローカードが提示された。しかし、VAR判定の結果、重大な不正行為とみなされレッドカードへ変更。ホウガンは後半のすべてを10人で戦うこととなった。前半のシュート数はスタッグスの5本に対し、チーターズ(ホウガンの愛称)はわずか1本。タンピネスの支配は数字上でも明らかだった。

 

結実した執念

後半開始とともに明確な意志を持ってピッチに立ったタンピネスは、すぐさま結果を出す。

 

 

後半開始2分、シャーの知的なカットバックを受けた東川続が、冷静に今季リーグ戦10点目(全公式戦計23点目)を流し込み、ついに均衡を破った。

 

ホウガンもファーハン・ズルキフリやビクトル・ブラスコを中心に散発的な反撃を試みるが、GKシャズワンを脅かすまでには至らない。それでも1点リードという僅差の中、スタッグスは勝利を確実にするための2点目が必要であることを自覚していた。

 

 

待望の追加点は63分に生まれる。シャーのテンポの良いパスが小林に通り、そこから小林が絶妙なフリックで風間の進路へパスを供給。これを受けた風間が冷静にファーサイドへ流し込み、リーグ戦2試合連発となる今季5点目を決めた。

 

ここからはタンピネスが完全にゲームをコントロール。小林が遠目からザルファンを強襲し、グレン・クウェやオン・ユエンが投入されて運動量を維持。さらに、かつてホウガン戦でクラブデビューを飾ったディラン・フォックスが守備を固めるために投入された。

 

アジアの舞台を見据えたタンピネスは、プロフェッショナルな試合運びで時計を進めた。

 

だが、最後にさらなる見せ場が待っていた。

 

ゲームセット

 

 

アディショナルタイム5分。ホウガンのリアン・サニザルが味方へ送ったバックヒールがミスに。これを見逃さなかったトレントがボールを奪って独走し、冷静にゴール。3-0という完勝に花を添えた。

 

この勝利は、忍耐強さ、執念、そして勝負所での決定力によってもたらされた。

 

 

開幕11試合無敗、優勝争いに踏みとどまり、自信に満ち溢れたBGタンピネス・ローバーズは、次なる戦いの舞台であるタイへと向かう。AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝第1戦。バンコク・ユナイテッドとの対戦では、かつての仲間である久乗聖亜との再会が待っている。

 

大陸の舞台で歴史を刻むための挑戦。だが今は、首位との差を保ち、タイトルレースがまだ終わっていないことを改めて知らしめた夜を祝おう。

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